【社会化期】猫が人見知りになる理由とは?人懐っこい猫に育てるための工夫
もくじ
猫さんの人間好きを決める大事な時期
猫さんが人懐っこく育つか、それとも人見知りな性格になるかを大きく左右するのは、生後2~7週齢の社会化期と呼ばれる時期です。
この時期にできるだけ多くの人と接触することがとても大切で、研究によれば、4人以上の人間が毎日1時間程度触れ合う環境で育った子猫は、人見知りをしにくく大人になっても人間に慣れやすいと言われています。
人懐っこい猫さんに育つことで、来客があっても大きなストレスを感じにくく、暮らしやすい性格になる傾向があります。
昔飼っていた猫はすごく人見知りでした
以前に飼っていた猫は、生まれて間もない頃から家族だけで育てました。他の人との接触がほとんどなかったためか、家族以外の人が訪ねてくると一目散に別の部屋へ逃げてしまうほどの人見知りでした。
一方で、現在一緒に暮らしている猫さんは、生後間もない時期から我が家はもちろん、知り合いや職場などいろいろな人と接してきました。そのため、知らない人が家に来ても逃げることなく、むしろ自分から近づいてクンクンとにおいを嗅ぎに行くほどです。
この経験からも、子猫時代にどんな環境で育ったか、誰と触れ合ったかが猫さんの性格形成に大きく関わっていると実感しています。
すべての猫さんが人間好きになるわけじゃない
ただし、すべての猫さんが人懐っこくなるわけではありません。統計によれば、もともと人に対して心を開かない性格を持つ猫さんは全体の15%ほど存在すると言われています。
つまり、社会化期にしっかり人と接触しても、生まれつきの性格によっては人見知りのまま育つこともあるのです。無理に人懐っこさを求めず、その子に合った距離感で付き合ってあげることが大切です。
また、「血液型によって猫さんの性格が違う」という説を耳にすることもありますが、科学的な根拠はなく、性格は血液型では決まりません。
人間好きな猫さんに育てるための工夫
猫さんを人懐っこく育てたい場合には、社会化期にできるだけ多くの経験をさせてあげることがポイントです。
- 家族以外の人にも積極的に会わせてみる
- 抱っこや撫でられることに慣れさせる
- 掃除機やテレビなど、家庭内の音に少しずつ慣らす
- 知らないにおいや環境を少しずつ体験させる
ただし、猫さんの性格によっては「慣れさせようとする刺激」が逆にストレスになる場合もあります。あくまで猫さんの反応を見ながら、無理のない範囲で進めることが大切です。
人見知りな猫さんとの付き合い方
すでに人見知りな性格に育った猫さんとも、付き合い方次第で安心して暮らせます。
- 無理に抱っこせず、猫さんが来るのを待つ
- 来客時には隠れられる安全なスペースを確保する
- 声をかけるときは優しく穏やかに
- 猫さんのペースを尊重し、距離感を大事にする
人見知りは悪いことではなく、猫さんにとっての安心を求める自然な行動です。その子の性格を尊重してあげることが、信頼関係を築く第一歩になります。
猫さんの性格を理解して暮らす
猫さんは一匹一匹、性格や好みがまったく異なります。甘えん坊で人間好きな子もいれば、警戒心が強く人見知りな子もいます。
大切なのは「この子はどういう性格なのか」をよく観察し、その猫さんに合わせた環境や接し方を整えてあげることです。性格を理解して尊重することで、猫さんも飼い主さんもストレスの少ない暮らしを送れるでしょう。
まとめ
猫さんの「人間好き」は、生後2~7週齢の社会化期にどれだけ人と触れ合ったかによって大きく変わります。ただし、すべての猫さんが人懐っこくなるわけではなく、生まれ持った気質も性格形成に影響します。
人懐っこい猫さんに育てたい場合は、社会化期に多くの人や環境に触れさせることがポイント。一方で、人見知りな性格の子には無理をさせず、その子に合ったペースを尊重してあげることが大切です。
猫さんの個性を理解し、安心できる環境を整えてあげることが、幸せな共同生活につながります。