猫が飼い主の後をついてくる理由7つ|トイレやお風呂までついてくる心理と注意したいケース

猫を飼っていると、部屋を移動するたびに愛猫が後ろからトコトコついてきて、トイレやお風呂のドアの前で待っている姿に癒やされることがあるのではないでしょうか。

「そんなに私のことが好きなの?」とうれしくなる一方で、あまりにべったりだと「一人で留守番できるかな」と心配になることもあります。

この記事では、猫が飼い主の後をついてくる理由7つと、トイレやお風呂までついてくる心理、かわいいだけでは済まない注意したいケース、猫が一人の時間を楽しめるようになる工夫をまとめました。

猫が飼い主の後をついてくるのはなぜ?

ドアの陰から飼い主の様子をうかがう猫
結論からいうと、猫が飼い主さんの後をついてくるのは、信頼している相手のそばにいたい気持ちと、何かを伝えたい要求が主な理由です。

猫は単独で行動する動物というイメージがありますが、家猫は飼い主さんを「安心できる存在」として認識し、行動をともにしたがります。

そこに「ごはんがほしい」「遊んでほしい」といった要求や、「何をしているのか気になる」という好奇心が加わって、後追い行動になるのです。

ただし、鳴き続ける・姿が見えないとパニックになるといった場合は、不安が強すぎるサインのこともあります。

猫が後をついてくる理由7つ

ベッドで読書する飼い主のそばに寄り添う猫
猫が飼い主さんの後をついてくる理由は、大きく分けて次の7つです。

① 甘えたい・そばにいたい

一番多いのは、単純に飼い主さんのそばにいたいという甘えの気持ちです。

子猫のころに母猫の後をついて歩いていた行動が、飼い主さんに向けられていると考えられています。

しっぽをピンと立てて、ゆっくりまばたきしながらついてくるなら、リラックスした愛情表現です。

② ごはんや遊びの要求

キッチンに向かうと必ずついてくる、朝の決まった時間だけ後追いが激しい、という場合は要求のサインです。

鳴きながら足元にすり寄る、飼い主さんの顔を見上げて先回りするといった行動は「ごはんまだ?」「遊んで!」のアピールです。

③ 好奇心

猫は「閉まったドアの向こう」が大好きです。

飼い主さんがどこかへ行くと、そこで何が起きるのかを確かめたくてついてきます。

洗面所やクローゼットなど、普段入れない場所ほど熱心についてくるのはこのためです。

④ 習慣・ルーティン

猫は毎日の決まった流れを好む動物です。

「飼い主さんが起きたらキッチンへ」「帰ってきたらリビングへ」と、飼い主さんの動きが1日のルーティンに組み込まれていることも多いです。

この場合は特別な意味がなく、ただ「いつもの流れ」でついてきているだけということもあります。

⑤ 縄張りの見回り

猫にとって家全体が縄張りであり、飼い主さんも縄張りの大切な一部です。

飼い主さんの移動に合わせて一緒に歩くことで、縄張りに異常がないかパトロールしているという見方もあります。

部屋に入ると隅々をチェックしてから落ち着く子は、このタイプかもしれません。

⑥ 不安・分離不安

飼い主さんの姿が見えなくなることに強い不安を感じている場合も、後追いが激しくなります。

引っ越しや家族構成の変化、長時間の留守番が続いた後などに増えやすく、鳴き続ける・ドアを引っかくといった行動がセットで見られます。

この場合は「かわいい」で済ませず、後述する対策が必要です。

⑦ 体調の変化を伝えたい

今までついてこなかった子が急に後追いするようになった、鳴き方がいつもと違う、という場合は、体のどこかに不調がある可能性もあります。

猫は痛みや不快感を隠す動物ですが、飼い主さんのそばで落ち着きなく動き回ることで、それとなく訴えていることがあります。

食欲やトイレの様子に変化がないかも合わせて確認し、気になる場合は獣医師にご相談ください。

トイレやお風呂までついてくる心理

「せめてトイレくらい一人にさせて…」と思う飼い主さんも多いはずですが、猫にとってトイレやお風呂はとても気になる場所です。

理由の一つは、ドアが閉まって飼い主さんの姿が見えなくなることへの心配です。

もう一つは、水の音や普段と違うニオイなど、五感を刺激するものがたくさんある「面白い部屋」だからです。

また、トイレやお風呂では飼い主さんがじっと座っていて、猫からすると「構ってもらえるチャンス」でもあります。

お風呂上がりの飼い主さんの足元にすり寄るのは、外のニオイが落ちた飼い主さんに、あらためて自分のニオイをつけ直している行動だといわれています。

かわいいだけじゃない!注意したいケース3つ

後追い自体は健康な猫にもよく見られますが、次のようなケースは注意が必要です。

① 姿が見えなくなると鳴き続ける

ドアを閉めた瞬間から大きな声で鳴き続ける、ドアをガリガリと引っかく場合は、不安が強すぎる状態です。

留守番中にずっと鳴いていたり、粗相や嘔吐が増えたりしているなら、分離不安の可能性を考えましょう。

② 飼い主さんがいないと食べない・寝ない

飼い主さんがそばにいないとごはんを食べない、寝ない、遊ばないという状態は、依存が強くなりすぎているサインです。

猫が一人で過ごす力を少しずつ育ててあげる必要があります。

③ 急に後追いが増えた、または急になくなった

行動の変化は体調のサインであることが多いです。

後追いが急に激しくなった、逆に今までついてきた子が急に隠れて出てこなくなった場合は、痛みや不調が隠れていることもあります。

気になる場合は早めに獣医師にご相談ください。

猫が一人の時間を楽しめるようになる工夫5つ

① 安心できる隠れ家を用意する

飼い主さんがいなくても落ち着ける「自分だけの場所」があると、後追いは自然と減っていきます。

ドーム型のベッドや段ボールハウスなど、囲まれていて中が見えにくい寝床を、静かな場所に置いてあげましょう。

隠れ家づくりのコツは猫が安心できる隠れ家の作り方もどうぞ。

② 一人遊びできるおもちゃを取り入れる

飼い主さんがいないと退屈してしまう子には、知育トイやパズルフィーダーがおすすめです。

おやつを取り出すために頭と体を使うことで、飼い主さんの姿を追わなくても満たされる時間が作れます。

電動のおもちゃやボールなど、一人で遊べるものをいくつか用意して、日替わりで出すと飽きにくくなります。

③ 窓辺など「見て楽しめる場所」を作る

外の鳥や通行人を眺められる窓辺は、猫にとって一番のエンターテインメントです。

キャットタワーや窓用のハンモックで見晴らしのいい場所を作ると、飼い主さんが動いても「今はこっちが優先」と、そこで過ごす時間が増えていきます。

④ 短い時間から「離れる練習」をする

分離不安が疑われる子は、いきなり長時間の留守番をさせるのではなく、数分ドアを閉めて戻る、を繰り返して「いなくなっても必ず戻ってくる」と覚えてもらいます。

出かけるときや帰ってきたときに大げさに声をかけず、さらっとふるまうのもポイントです。

⑤ 構う時間をあらかじめ決めておく

後追いのたびに構っていると、猫は「ついていけば構ってもらえる」と学習します。

朝と夜に10〜15分ずつ、しっかり遊ぶ時間を決めておくと、猫も満足して自分の時間を過ごせるようになります。

それ以外の時間は、そばにいても静かに見守るくらいがちょうどいい距離感です。

うちのとらさんの後追い

うちのとらさんも、若いころはお風呂のドアの前でずっと待っている子でした。

ドアを開けると当然のように入ってきて、湯船のふちに座って私の頭をじっと眺めているので、落ち着いてお風呂に入れなかった記憶があります。

廊下にドーム型のベッドを置いてからは、お風呂の間はそこで丸くなって待つようになり、出てくるとベッドから「終わった?」という顔で見上げてくるようになりました。

ついてこなくても、ちゃんと待っていてくれる場所があるというのは、飼い主としても安心できるものです。

よくある質問

Q. 後をついてくる猫は無視してもいいですか?

毎回応えなくても問題ありませんが、無視するというより「静かに見守る」のがおすすめです。要求のサインが強いときは、決めた時間にまとめて遊んであげると猫も落ち着きます。

Q. 多頭飼いでも後追いはしますか?

します。猫同士で遊べる環境でも、飼い主さんへの愛着は別ものです。ただし特定の1匹だけが極端に後追いする場合は、他の猫との関係でストレスを感じていないか確認してみてください。

Q. 急についてこなくなったのは嫌われたからですか?

嫌われたわけではないことがほとんどです。成長して自立した、季節や気温で過ごしたい場所が変わった、といった理由が多いですが、食欲や元気がなくなっている場合は体調不良の可能性もあるため、気になる場合は獣医師にご相談ください。

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まとめ

まとめ
猫が飼い主の後をついてくるのは、甘えや要求、好奇心、習慣、縄張りの見回りといった、信頼関係があるからこそ見られる行動です。

一方で、鳴き続ける・飼い主がいないと食べないといった強い不安のサインや、急な行動の変化には注意が必要です。

安心できる隠れ家と一人遊びできるおもちゃを用意して、そばにいなくても落ち着ける時間を少しずつ増やしてあげてくださいね。